あるがままの建築 as it is ~家?or美術館?~ 

記念すべき1件目

千葉県長生郡長南町に佇む美術館、as it isの紹介です。

設計は中村好文さん。

 

as it is ・・・そのまま、あるがまま

 

2018年の12月。

近くの公衆トイレの駐車場に車を停めて、こっちか・・・?

と不安に思いなが歩くとすぐにそれらしき建築が見えました。

 

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美術館というよりは一軒家と表現するほうが合っている感じ。

受付?のご婦人から、中村好文氏が住宅として使用するには・・・と家具などを配置した写真を見せて頂きました。

それぐらい一軒家感!

 

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まず表札。

かわいらしい!!

飾らない落ち着いた感じ。

こりゃもうas it isさん家ですね

 

外壁は地産地消でその土地の土を使用し、自然素材で作ったそうです。

ん??あれ?壁バッキバキじゃないっすかー!大丈夫かよー!メンテしろよー!

ってツッコミは入れないでください。

 

大丈夫な理由を書くと長くなるので簡単に。

1.雨がしみ込んではいけない材料に塗料で防水の膜を張って雨から建物を守る外壁

2.自然素材で雨がしみ込んでも乾燥した日に水分を吐きだす調湿できる外壁

 

この違いです。

普通の家は1なので気を付けてくださいね笑

 

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室内は低く抑えた空間と高く伸びやかな空間の対比が気持ちいい。

高低差はあればあるほど風格を感じますね。

入ってすぐ高い建築なのに風格があるのは玄関が低いからですかね。

 

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さらに窓も低いことに注目。

目線を低くさせることで土や植物が身近に感じます。

よく見えればお庭の手入れを積極的にしたくなるでしょ?笑

 

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外から見るとちょっと間抜け?

 

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この建築は築25年。

経年劣化をあまりにも感じない。

修繕は外壁をちょっと直しただけだそう。

 

そのまま、あるがままの名の通り、建ててからの姿が変わらない。

 

千葉に行ったら思い出してね(^O^)

外観と入り口くぐって写真撮って帰る方もいました。なるべく…なるべく、いいものを残すためにも…美術品も見て、コーヒー飲んで、たくさん空気吸って帰ってくださいね。

 

次回は中村氏がas it isを意識するきっかけになったニューヨークのシーグラムビルをご紹介します。